一生 専業主婦

一生専業主婦で貧乏VS共働きでリッチ/2億円格差の穴埋め方法とは?

 

専業主婦の方は共働き主婦と比べて生涯年収が2億円も違うことをご存じですか?

 

そのことを詳しく解説している本が話題となった「専業主婦は2億円損をする」。

 

発売直後の2017年11月、Yahoo!ニュースで紹介されるやいなや炎上騒動が勃発しました。

 

このとき「女がそんなに稼げるわけがない」「好きで専業主婦をやっているわけじゃない」など専業主婦から大きな反発があったのです。

 

その後、著者である橘玲(たちばなあきら)さんはリメイク版「2億円と専業主婦」を出版。

 

リメイク版では専業主婦の経済的損失について改めて問い直しています。

 

そこでこの本を題材に専業主婦と共働き主婦との収入の違いや専業主婦の経済的な自立について深掘りします。

 

そして、専業主婦がプライドを持ち夫や社会に依存しなくても済む方法を紹介します。

 

この記事を読めば専業主婦の方は卑屈にならず自分らしい生き方ができるでしょう。

 

ぜひ、参考にして取り入れてください。

 

 

 

この記事を書いている管理人は副業経験5年ほど。

 

副業の収入実績は物販、アフィリエイト、ポイ活などで最高月収10万円です。

 

こういった私が分かりやすく解説していきます。


 

 

 

 

2億円と専業主婦

 

 

 

今回ご紹介するのは橘玲(たちばなあきら)さんの著作「2億円と専業主婦」。

 

冒頭で説明したとおり、この本は「専業主婦は2億円損をする」のリメイク版として2019年11月に出版されました。

 

橘玲さんは「マネーロンダリング」や30万部を超える「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」など数多くの著作があるベストセラー作家です。

 

「2億円と専業主婦」は専業主婦の生涯損失について書かれたビジネス書。

 

資料をもとに専業主婦はいかに経済的に損失が大きいかを説きながら、論理的に共稼ぎの優位性を述べています。

 

本の構成は全部で6章。

 

専業主婦の生涯損失だけでなく、幸福の問題、仕事の見つけ方、結婚と出産、仕事と家庭の両立、子育て、ニューリッチな生き方など幅広く解説しています。

 

この本を参考に専業主婦の経済損失、お金と幸福、専業主婦の自立した生き方について深掘りしていきます。

 

 

専業主婦の経済損失は2億円

 

 

著者はあるデータを根拠に「専業主婦の経済損失は2億円である」と述べています。

 

そのデータは独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が出した「ユースフル労働統計2018」の「賃金構造基本統計調査」。

 

その調査結果(表)は次のとおりです。

 

【学歴別生涯賃金(2018)】

男性 女性
・中学卒 196.6 139.7
・高校卒 209.1 148.3
・高専、短大卒 213.4 176.3
・大学、大学院卒 269.8 215.9

(単位:100万円)

 

出典:>労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2018』

 

この表は学歴別の生涯賃金を示していて、大学、大学院卒の女性の場合2億1590円です。

 

専業主婦になるとこの2億円以上の収入が全くありません。

 

なので、著者は「専業主婦は2億円損をする」と結論づけているわけです。

 

さらに、正社員の生涯賃金は企業の規模でも変わりますし、再雇用の給与や退職金などを入れると3億円近くなります。

 

また、大卒女性が退職してパートで再就職したパターンでは6000万ほどの生涯賃金ですが、育休や時短を利用して正社員のままだと2億円ほどです。

 

差額は1億4000万円となり2億円まではいきませんが大きな損失となります。

 

このように専業主婦の経済損失が大きいため、著者は「専業主婦モデル」よりも「共働きモデル」を推奨しています。

 

 

お金と幸福の法則

 

著者は経済損失の側面から「専業主婦モデル」に否定的ですが、幸福の側面からも同じように指摘しています。

「幸福とは自由(自己決定権)のことであり、そのために経済的に独立していなければならない」というのは、いまや”世界の常識”です。経済的独立を自分から捨ててしまう専業主婦は、「自由からもっとも遠い生き方」なのです。

 

P057より

 

幸福であるためには経済的に豊かである条件が必要で、そのためにも女性は働くべきだと提言しています。

 

ただし、お金があればあるほど幸福になれるわけではありません。

 

人は金銭的に余裕が生まれると幸福感は増しますが、ある程度豊かになると幸福感が変わらないことがわかっています。

 

経済学ではこれを「限界効用の逓減(ていげん)」と言います。

 

つまり、人は慣れてしまうと感じ方が一定になるということです。

 

では、幸福感が一定になるその境目は年収だといくらになるのでしょうか?

 

平均すると1人暮らしで800万円、子供がいる世帯なら1500万円が境目の金額です。

 

この年収であればお金のことを気にせずに暮らせます。

 

高価な買い物や外食、海外旅行にも行けますし、子供がいる家庭では好きな習い事をさせてあげることができます。

 

ただ、子供がいる世帯の場合1500万円必要となりますが、専業主婦モデルでは夫単独で1500万円稼がなければなりません。

 

しかし、そのような高給取りの男性など世の中では少数で現実的ではありません。

 

このようなことから著者は幸福な家庭を作るためには、夫婦ともに働き1500万円を目指す「共働きモデル」の方が成功確率が高いと述べています。

 

 

仕方なく専業主婦になる社会システム

 

女性が出産を機に会社を辞めるとき「子育てに専念したいから」という理由を挙げます。

 

しかし、それは表向きの理由で本音は違うようです。

 

では、いったい本当はどんな理由で専業主婦になるのでしょうか?

 

著者はその理由として「仕事への不満」や「行き詰まり感」を挙げています。

 

その背景には日本の多くの会社で未だにある男女格差です。

 

育児休暇を取れて復職しても転勤や残業ができない女性は会社の貢献度が低いため差別されます。

 

そして、昇進が遅れたり給与が上がらなかったりして扱いが悪くなります。

 

このような環境にいる女性たちは心身ともに疲弊して、仕方なく専業主婦になっていくわけです。

 

 

専業主婦が夫に依存しない生き方とは?

 

著者は共働きを維持するために様々な提言をしています。

 

例えば、家政婦を雇うこと、育児保育サービスの利用、家事の水準の切り下げ、フリーエージェント(自営業)など。

 

これは今の社会を変えるのではなく、この社会を前提とした戦略の立て方です。

 

一方で、専業主婦を選択した女性はどのような戦略を立てればよいのでしょうか?

 

専業主婦の方は夫の収入に依存した生活をしていかなければいけません。

 

つまり、言いたいことも言えない、買いたい物も変えない我慢した生活です。

 

このような夫に依存した生活を打開するためには自分独自で収入を確保する必要があります。

 

夫に負けないぐらい稼ぐことができれば、自尊心も保てますし夫と対等な関係を築くことができるでしょう。

 

ほんとうの愛情や信頼は対等な関係からしか生まれません。

 

そのためにも少しでもいいので稼ぐ力を身につけることが重要です。

 

このサイトでは専業主婦のために自宅でできる多種多様な副業を紹介しています。

 

ぜひ、それらを参考に一歩前に踏み出しましょう。

 

 

 

まとめ

 

ここまで著作「2億円と専業主婦」を参考に、専業主婦の経済損失、お金と幸福、専業主婦を生む社会構造について深掘りしました。

 

また、専業主婦が夫に依存しない生き方についても解説しました。

 

この本で指摘するように専業主婦になれば経済的に2億円以上の損失があることは事実です。

 

しかし、どのような理由で専業主婦になったとしても、決して悲観する必要はありません。

 

なぜなら、今はSNSやインターネットが普及し個人で稼ぐチャンスが増えたからです。

 

ぜひ、興味のあることがあったらトライして自分らしい生き方を切り開いてください。

 

【参考資料】

  • 著作:「2億円と専業主婦」
  • 著者:橘玲(たちばなあきら)
  • 発行所:株式会社マガジンハウス
  • 発行:2019/11/21
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